サニブラウンに大坂なおみ「ハーフアスリート」強さを科学する - SmartFLASH いまや、その活躍が当たり前になった、ハーフたち。閉塞した日本の救世主になりうる彼らは、芸能界では抜群の存在感で人気者になり、スポーツの世界では次々と記録を ... (出典:SmartFLASH) |
サニブラウン・アブデル・ハキーム(Abdul Hakim Sani Brown、1999年(平成11年)3月6日 - )は、日本の陸上競技選手。専門は短距離走。 100mでは日本歴代1位。また、200mでは日本歴代2位。60mでは日本歴代1位タイ記録を持っている。 17キロバイト (1,575 語) - 2019年6月11日 (火) 13:51 |
近年スポーツ界で目立ってきているのは確か・・
時代の流れなのかな。
黒人アスリートは瞬発系のスポーツが強いイメージだが持久系も強い
日本人とは根本的に体の作りが違う。
Sports Spirits
管理人:tk
◆ サニブラウンに大坂なおみ「ハーフアスリート」強さを科学する
いまや、その活躍が当たり前になった、ハーフたち。閉塞した日本の救世主になりうる彼らは、芸能界では抜群の存在感で人気者になり、スポーツの世界では次々と記録を塗り替えている。
その代表が、陸上男子100m走で日本人2人めとなる9秒台を記録し、6月10日には日本新記録の9秒97を叩き出した、サニブラウン・ハキーム。父親はガーナ出身だ。
そして、全仏テニスでは敗退したものの、世界ランキング1位を保持する、大坂なおみ。父親は、ハイチ出身のアメリカ人だ。
さまざまな競技で活躍する、日本人ハーフアスリートたち。ここで紹介する選手はその一部だが、いずれも日本人離れした体格の持ち主だ。彼らの長い手足や強靱な筋肉は、アスリートにとって強力な「武器」となる。
東京大学大学院総合文化研究科の深代千之教授(バイオメカニクス=生体力学)が、人種による体格の違いをこう説明する。
「日本人は2000年来、『農耕民族』として定住してきたので、それに適した、手足の短い体型になったと考えられます。
それに対し、『狩猟』を中心に暮らしてきたヨーロッパ、アフリカの人々は、移動することの多い生活だったので、手足が長くなりました。当然、手足が長いほうが、素速く移動するタイプのスポーツでは有利になります」
なかでも、身体能力が高い人種が黒人だという。その強さは、科学的なデータによっても裏づけられている。
「運動能力に直接関係する『骨格筋』をミクロのレベルで見ると、髪の毛ほどの太さの筋繊維が集まってできています。筋繊維は、『速筋繊維』と『遅筋繊維』に大きく分類されます。
筋肉は縮むときに力を発揮するのですが、速筋繊維は収縮速度が速く、力も大きい。そのかわりにすぐに疲れてしまう、いわば瞬発型の筋肉です」(深代教授、以下同)
反対に遅筋繊維は、力の大きさは小さいものの、長時間、力を発揮し続けることができる持久型の筋肉だ。
「一般的に、黒人には『瞬発型の速筋繊維が発達している人が多い』といわれています。これが、短距離走に強い黒人選手が多い、理由のひとつと考えられます」
また、運動を続ける際には大きなエネルギーが必要となるが、それを代謝する能力も、黒人は優れているという。
「筋肉を動*ときに『ATP』というエネルギーが使われます。このATPはすぐに使い切られてしまうので、再生産しなければなりません。
ATPを体内で再生産するときに働く『クレアチンキナーゼ』という酵素があります。黒人は、このクレアチンキナーゼの能力が高いという研究があります」
さらに、深代教授が注目したのが筋肉と腱の「粘弾性(粘りや弾力性)」だ。米国の大学で白人と黒人の競技選手を対象に比較実験した結果を、教授は2002年に国際論文で公表している。
「筋肉や腱の粘弾性が高いほど、短距離走やジャンプの能力が高まると考えられますが、この実験では、黒人選手の筋肉のほうが白人選手の筋肉より弾性が高い、という結果が明らかになりました」
こうした特性を親から受け継いでいるとすれば、高い身体能力が備わるのもうなずける。しかし、深代教授は、「それ以上に環境やトレーニングによる影響も大きい」と語る。
「身体能力がストレートに出る陸上競技と違って、大坂なおみ選手の強さは、『ただ優れた身体能力を持っているから』というだけでは説明できません。技術や戦術など、ほかの要素も加わることで、強くなるわけです。
これらは日本人が得意とする分野。大坂選手は、両親のいいところを受け継いでいるのでしょう。その意味では、ハーフならではの強さといえます」
優れた身体能力だけではなく、日本での練習やトレーニングも経験してきた結果が、世界的な舞台での活躍に結びついたのかもしれない。以下では、第一線で活躍する、ハーフアスリートを紹介する。